悠久のひととき

これは、私がかくかくしかじ課に戻ってきて2週間の間に起ったことです。あなたは、不正解のルートをたどらずに進めることができるでしょうか。私は残念ながらできませんでした。その自戒の念を込めて、この出来事を振り返ります。
なお、このお話はフィクションではありま・・・

人物相関図

登場人物

私の上司。私に対して、日々、いやがらせを繰り返す。かくかくしかじ課の課長であり、実権を握っている。自分のポジションが危ぶまれる状況になると高圧的な態度を取ってくる。作業の効率化と上司をおだてることが得意なチームのまとめ役。出勤は始発で。テレワークでも仕事は朝6時から。

私の上司2。私に対しては基本的に干渉しない。私がいやがらせ上司からいやがらせを受けていることは人づてに聞いているが、自分の成果に影響を与えない事象には干渉しない。徹底的な成果主義であり、途中経過を上司に報告しないため、私の成果がここで滞留していることがまれによくある。まれによくあるってなんでしょう。

いやがらせ上司とねちねち上司の部下。当初はいやがらせ上司の直属の部下であった。訳あって私がかくかくしかじ課を離れており、約2年後にこの課に戻ったときには、いやがらせ上司はリーダーになっており、私はねちねち上司の部下になった。

私がこの課に戻ってから2週間後に入ってきた新人。

戻ってきた「いやがらせ」

私がこの課に戻ってから1週間。すぐに気づいた。明らかに業務量に対して人が足りない。ということで、次の人に相談することにした。

もちろん、ねちねち上司=ねっちーに相談することにした。なぜならば、いやがらせ上司に相談すると叱責して却下されるだけだからだ。そこはさすがにリスク回避
そして、翌週から新人のニューマンが来ることになった。さて、新人の配属となるため当然、安全教育が必要となる。当然、私はこの課の安全教育を受講するのは2年振りとなる。――いやいや、受講する側だと思っていたのか。当然、ねっちーから、新人の安全教育をするように指示された。えーっと、私は2年振りなんだが。そしてねっちーもニューマンと一緒に受講するらしい。一応フォローしておくと、ねっちーも私と同じタイミングで異動してきたのだ。だから、この課の安全教育ができない。その理論で行くと私はどうなるんだ。そんなことを考えている暇はない。早速、安全教育の資料が保存されているフォルダを探さなけばならない。が、なにしろ2年振りだ。ドライブの構成すらわからない。しょうがない、ここでようやく、仕方なく、あの人に相談することにした。

(ちゃんとボタンをクリックしてくださいね。)
きました、いつものマウント臭。さて、当然分かっているかと思いますが、特に指示されていませんが、その場で日程調整をする必要がありました。もちろん いがらせリーダーの時間を優先して朝9時から実施することに決定した。でも良かった。リーダーが安全教育をしてくださるなら安心だ。私は2年間居なかったんだから説明できなかったし。とりあえずすぐにリモート会議の予定を連絡した。

戻ってきて2週間後の会議

さて、この日はどうしても社内での作業が必要であったため、朝早く起きて出社。するとそこにはいがらせリーダーが。そして一言。

そうです。昨週、あの相談のときに、会議の「場所」を押さえていなければなりませんでした。リモート会議なのに。大事なことなのでもう一度言います。リモート会議ですが、物理的な社内の会議室を予約しなければなりませんでした。たとえ、リモート会議だから自分のデスクで受講ができたとしても、です。なお、この日に誰が社内にいるのか不明という状況でした。特にいがらせリーダーは予定表に何も記載しないのでいつが出社日なのか不明です。それでも社内の会議室を予約しなければなりませんでした。
過ぎてしまったことはどうしようもありません。すぐに「場所」取りをし、会議室へ移動。リモート会議だけれども。そしてさらにたたみかけられます。

えっ。――そうです。あの相談のときに、直接的な指示はなかったけれども、私はすべて準備していなければなりませんでした。
それでは整理しましょう。
私は、いがらせリーダーに安全教育の資料が保存されているフォルダを聞きました。その受け答えから、①会議の日時を決定しリモート会議の連絡を参加者にすること、②さらに物理的な社内の場所=会議室の予約をすること、③さらにさらに2年振りの部署ですが、そこの部署の安全教育の資料の内容を確認し、説明できる状態にしていること、が必要でした。もちろん、③は「新しい機器を導入したから資料を少し変えた」というセリフから、私はその新しい機器を確認かつ資料内容の確認が必要でした。これが俗にいう「2段落ち」というものですね。

それでも私は諦めない

しかし、私にも意地はあります。完全に初見の資料でしたが、その資料を使って説明を始めました。リモート会議で。でも社内の会議室で。当然ですが、会議室ではイヤホンを装着しています。誰も会議室で報告している私の声を直接聞いていません。それならばデスクでよいのでは、という質問は控えてください。
そう。そしてその瞬間は訪れました。

そう。誰が「2段落ち」であると言ったでしょうか。
そうです。私は、③はさらに、いがらせリーダーが言わなかった、この2年のうちに変わった、資料に書かれていない部分すらも確認する必要がありました。私はそれを怠ったがゆえに、叱責されました。もちろんですが、リモート会議中です。みんなが聞いていますね。
はたしていがらせリーダーはこの2年のうちに変わったことを私になぜ言わなかったのか。忘れていたのか、はたまた隠していたのかは誰も知る由がありませんが。少なくとも、叱責されたことは事実です。私の過失ですね。3段落ち」もあり得るということを学びました。

二兎を追う者は一兎をも得ず

2羽の兎(ウサギ)を同時に捕まえようとする者は、結局は1羽も捕まえられない」ということわざ。強欲にも2つの物事を欲していると、どっちも失敗したり、中途半端に終わったりしてしまうものだ。1つの物事に集中しないで他のことに気を取られていてはダメですよ。私に対して言っています。

正解のルート

そもそも、安全教育の資料が保存されているフォルダは、いがらせリーダーに限らずほかの人も知っていたはずだ。つまり、いやがらせ上司に相談したこと自体、あのボタンを押したこと自体が不正解だったのだ

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