第十三夜
駕籠休み ~なす汁うどん
「不定休」──それには、ちゃんと理由がある。
「田舎っぺ」を超えた──駕籠休みのうどんたち
通い詰めて、いろんなうどんを食べた。まず印象深かったのが、なす汁うどん。つけ汁に浸かっていながら、茄子の瑞々しさが口いっぱいに広がる。甘みと旨味が際立っていて、茄子が主役だということを舌が教えてくれる。あっさり派には、この一杯がいちばんだろう。きのこ汁うどんも見逃せない。しめじと油揚げがごろっと入り、優しく上品な風味が広がる。そして定番の肉汁うどん。豚肉の旨味がつけ汁にじんわり染み出し、コクがあるのに後味はすっきり。舞茸天をトッピングすれば、香ばしさも加わって満足度は倍増だ。麺はふぞろいな手打ちで、舌に触れるたびに表情が違う。もちもち、ざらり、つるり。食感のバリエーションが楽しくて、つけ汁と一緒に口の中で躍る。
地元民の行動が、味の証明
「食は感動」──うどん屋の哲学
Instagram @kago.yasumi.udon
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