うどん と つけ汁
埼玉北西部、東京西部の国民食である武蔵野うどん。つけ汁に冷や水でしめたコシのある手打ちうどんは、つけ麺ブームが起こる遥か前から此の地に存在していた。
とりわけ埼玉県民のソウルフードとなっている有名店が田舎っぺうどんだ。
おすすめはきのこ汁。つけ汁には醤油ベースのつけ汁に椎茸、ネギ、油揚げがふんだんに入っている。そして手打ちの麺。これがやみつきになる。手打ち麺独特の、太さが不揃いになっているところが良い。水でしめているので、コシがとても強い。(”あつもり”もできるが、水でしめてから加温していたと記憶している。私は常に”ひやもり”だが)
田舎っぺ
北本店は昔からの素朴な店構え。木をそのまま切り出した長いテーブルと畳敷きの店内が『田舎っぺ』という名に相応しい田舎らしさを醸し出している。この店には飾り気がない。手打ちうどんをただ提供する。それ以外何もない。
しかしそれを求めて多くの人がやってくる。駐車場は満車になる事も多く、絶えずお客さんが行き来している。昼営業(10時〜15時)だけというのも、美味しい証拠だ。
そして食べログの点数が言う程高くないのも内心嬉しい。分かる人にだけ分かれば良い、激混みはしてほしくない。
田舎っぺが埼玉県民にのみ知られているのには訳がある。駅から遠い不便な地に存在している。そのため、都心に住む者達には到達するまでのハードルが高い。その事も埼玉県民のソウルフードとしての地位を確立しているように思う。
ちょうど5月の今頃、ミヤ線(JR宇都宮線)で帰省すると、黄金色に輝く麦畑を見る。あぁ帰ってきたものだと思う。そして此の地はうどんの土地と思うのだ。
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